2008年7月26日土曜日
<カンタス>乗客「マスク装着に必死」 機体穴にショック
<カンタス>乗客「マスク装着に必死」 機体穴にショック
7月26日2時33分配信 毎日新聞
【マニラ矢野純一】25日、飛行中のカンタス航空ボーイング747の機体に大きな穴が開き、マニラ国際空港に緊急着陸した事故は、穴から機内の空気が抜け、一歩間違えば墜落などの大惨事につながるところだった。「ドンという大きな音がした後、酸素マスクが下りてきた」。乗客は事故当時の状況を生々しく振り返った。
乗客はマニラへの緊急着陸後、市内のホテルに移動した。医学生のリンダ・ペニークックさんは毎日新聞の取材に、「穴の開いたすぐ近くの席に座っていた。ドンという音の後、空気が流れる音がした。下りてきた酸素マスクを付けるのに必死で、怖いと感じる余裕もなかったが、飛行機が着陸後、床に縦20センチ、横60センチくらいの割れ目ができ、外の光が見えて急に怖くなった」と話した。
85年の日本航空123便事故では、ボーイング社の修理ミスから後部の圧力隔壁が破断して空気が噴き出し、機体を破壊して墜落につながった。
今回も破損の部位によっては、機体の空中分解や、壊れた機体の破片がエンジンに吸い込まれて火災を起こすなど、危険な状態に陥る可能性があった。
客室内では、携帯用の酸素マスクをつけた乗員が手分けして乗客一人一人に声をかけてくれたため、悲鳴を上げたりパニックに陥る乗客はいなかったという。会社員のニール・ウォルシュさんは「機内では恐怖を感じなかったが、緊急着陸後、ホテルでテレビのニュースを見て機体の損傷を知り、本当に恐ろしくなった」と、興奮した様子で話した。
▽加藤寛一郎・東大名誉教授(飛行力学)の話 亀裂が放射状に広がっていないなど、爆発物による破裂ではなく、むしろ整備不良による可能性が高い。通常なら機体の格子状フレーム枠が破裂の広がりを食い止めるが、それが機能していない。フレームと外板を固定するびょうの穴の点検が甘く、多数の小さな亀裂が一気に面的に広がったのではないか。こうした破裂は機体の場所によっては、85年の日航機墜落事故のような大惨事を招く恐れもあり、絶対にあってはならない。
カンタス機が緊急着陸、機体に3メートルの穴
2008年07月25日 19:37 発信地:マニラ/フィリピン
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豪カンタス航空(Qantas Airways)のボーイング(Boeing)747型機(2008年3月16日撮影)。(c)AFP/Torsten BLACKWOOD
【7月25日 AFP】(一部更新、写真追加)25日、ロンドン(London)からメルボルン(Melbourne)に向かっていた豪カンタス航空(Qantas Airways)QF30便の機体に亀裂が生じ、同機はフィリピン・マニラ(Manila)空港に緊急着陸した。
事故機はボーイング(Boeing)747型で、乗客346人と乗員19人を乗せ、香港(Hong Kong)を経由して高度約6000メートルを飛行中だった。
空港当局者が地元ラジオに語ったところによると、香港を離陸してすぐ、客室の空気圧が急激に減少したという。この当局者は、「機体右翼付近に直径3メートルほどの穴が開いていた」と証言した。
カンタス航空広報によると、現在マニラ空港で同機の検証が行われている。カンタスのジェフ・ディクソン(Geoff Dixon)最高経営責任者(CEO)は、事故機の初期検証の結果について、同機は胴体部分に穴が空いたまましばらく飛行を続けていたと述べた。客室乗務員らは緊急避難手順に基づいて行動し、負傷者は出ていないという。
乗客の女性は、オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation、ABC)に対し「恐ろしい音がして、木片や何かの破片が前方のファーストクラスに向かって飛んでいき、座席上部から緊急用の酸素マスクが降りてきた」「機体の損傷で後方のドアが吹き飛ばされたとの説明があり、機体に大きな穴が開いているのが見えた。本当に恐ろしい体験だったけれど、乗客はみな冷静だった」などと恐怖の体験を語った。(c)AFP/Mynardo Macaraig
日航機事故の二の舞になるところでした。 怖いですよね。
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