ユナイテッド航空(UA)とコンチネンタル航空(CO)は、燃油価格の高騰への対策として機材再編を加速、座席供給量を2007年比で約1割削減する。いずれも国内線が中心で、UAは2009年末までに、国内線を対2007年比で17%から18%、全体では9%から10%減少。COは、2008年第4四半期に国内線を前年同期比11.4%、全体では6.2%削減する。
UAは、2008年通年では国内線が前年比約7.5%減、国際線が約2%増で合計約2%減程度であるが、2008年第4四半期の国内線は約14%減、国際線は約4%減とし、合計8.5%程度を減少する見通し。2009年には国内線で07年比約17.5%減、国際線で約4.5%減で、合計約9.5%減とする予定だ。
COは、2008年第3四半期は国内線が前年比3.0%減、国際線が3.4%増で合計0.9%増、第4四半期は国内線11.4%減、国際線1.6%減で合計は6.2%減、2009年には国内線が08年比で3.4%から5.4%減、国際線が0%から2%増、合計は1.4%から3.4%の減少となる見通し。
座席供給量の削減は、高騰する燃油価格と弱含みの経済に対応するため、機材の退役を進めることによるもの。UAでは、09年末までに古い機材のボーイングB737型機94機、B747型機6機の合計100機を退役。一方、COでは73機のB737型機の退役を推進し、2008年の上半期で6機、年内に37機、2009年に30機を退役させる。2008年内に予定する37機のうち、27機は9月に退役する。ただし、燃費効率の良い新型のB737型機の納入を予定しており、2008年下半期では16機、2009年には18機を受領。合計機材数は6月末時点が375機、2009年は344機の予定だ。
また、運航便数の削減に合わせてリストラも実施する。UAでは、年末に予定していた500名の削減を含め、1400名から1600名程度を削減。COでは、管理職を含む約3000名の退職を予定。COは任意の早期退職とリストラを組み合わせ、管理職や事務員は直近から、それ以外は夏のピークシーズン終了後に実施する。
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