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東北地方の大規模地震 岩手と宮城でけが人相次ぐ
6月14日9時47分配信 産経新聞
岩手県や宮城県を中心に東北地方で起きた大規模な地震で、警察などによるとけが人が相次いでいる。
宮城県栗原市の消防本部によると、地震で少なくとも6人のけが人が出た。同市役所の職員は「細かい横揺れを感じた」と話す。市役所の庁舎の外壁や内壁の一部がはがれており、「こんな経験は今までない」という。同市では職員1000人超全員を緊急招集。被害情報の情報収集にあたる。
盛岡消防本部によると、「ゴーッと大きな音がして、1分弱ほど縦に揺れた。立っていられないほどではなく、そんなに強い揺れではなかった」という。今のところ、119番通報やけが人、まちの被害などの報告はない。
岩手県警によると、同県一関市厳美町で民家が崩壊し、人が閉じ込められている。また、崖崩れが起きて、車が巻き込まれたという情報もあり、一関署などが現地に向かっている。
また、同県金ケ崎町で、民家の水道管が破裂したとの情報もあり、確認を急いでいる。
震度5以上を記録した岩手県北上市に住む主婦、阿部裕子さん(56)によると、「ドーン」と大きな揺れがあった後、小さい揺れが何回か続いたという。朝食中だったがテーブルの上の食器などが落ちることもなく、近所の家も窓ガラスが割れているところなどはないという。阿部さんは「揺れが大きい割には被害が少なかったが、まだ北上市内でも電話が通じない状態だ」と話している。
ライフラインにも影響が出ている。宮城県警によると、宮城県内の高速道路はすべて通行止めとなった。
東北電力によると、運転中の女川原発第2、3号機は運転を継続している。ただ、1号機は地震前から停止中。東京電力によると、福島第一、第二原発は点検中の炉を除き全て運転を継続中た。
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