スペインで旅客機が離陸失敗、炎上 153人死亡と
滑走路の端から立ち上る事故機の煙=20日、バラハス国際空港マドリード(CNN)
スペインの首都マドリードのバラハス国際空港で20日午後2時45分頃、旅客機が離陸に失敗し、炎上した。アルバレス開発相が地元メディアに語ったところによると、乗員乗客172人中153人が死亡、子ども2人を含む19人の生存が確認された。スペイン赤十字関係者は、生存者らが病院でやけどの手当てを受けていると語った。
事故機はスカンジナビア航空傘下にあるスペインの格安航空会社「スパンエアー」のカナリア諸島ラスパルマス行きJK022便で、機材はMD-82型。同社は家族に連絡した後、乗員乗客の名簿を同社のウェブサイトに掲載した。
バラハス国際空港は一時閉鎖され、2時間後に出発到着便を限定して再開した。同空港では1983年12月、旅客機2機の衝突で93人が死亡したが、今回の事故はそれを上回る大惨事となった。
地元当局者は、事故機後方のエンジン2基のうち1基から出火したと語った。また、生存者の1人は地元紙に対し、炎が見えた直後に爆発音を聞いたことを明らかにした。機体は200メートル前後上昇していたが、墜落はせず、徐々に高度を下げたという。天候は当時良好だった。
スペインのサパテロ首相は休暇を切り上げ、夜に同空港に到着。犠牲者の遺族を支援する意向を示し、深い遺憾の意を表明した。また、米国家運輸安全委員会(NTSB)の報道官は事故機が米国製だったことを受け、調査チームをマドリードに派遣することを明らかにした。
【マドリード=国末憲人】マドリードのバラハス国際空港で20日午後2時45分(日本時間同日午後9時45分)ごろ、スペインの航空会社「スパンエア」の旅客機が離陸に失敗し、滑走路を外れて炎上する事故があった。スペイン政府によると、乗員乗客172人のうち153人が死亡、19人が負傷した。マドリードの日本大使館によると、日本人乗客は確認されていない。
事故機はMD82型で、大西洋のスペイン領カナリア諸島ラスパルマスに向かう予定だった。エルムンド紙(電子版)によると離陸途中で左エンジンから出火したという。離陸後、ただちに緊急着陸を試みたが失敗した可能性がある。滑走路を外れ、機体が二つに裂けた後、火に包まれたという。乗客の多くはカナリア諸島にバカンスに向かう欧米各国の市民とみられる。
マドリードでは04年3月に191人が死亡した列車同時爆破テロ、06年12月には同空港で北部バスク地方の独立を掲げる武装組織の爆弾テロがあり2人が死亡したが、今回の事故についてスペイン政府はテロの可能性を否定した。事故機は技術的な理由で出発が約1時間遅れていた。製造15年を経ていたが、昨年末以降に点検を済ませていたという。
スパンエアはスペインでイベリア航空に次ぐ第2の航空会社で、北欧を拠点とするスカンジナビア航空の子会社。地中海のスペイン・マジョルカ島に本社を置き、国内を中心に欧州各地に定期便路線を展開するほか、北米や中南米との路線もある。
スターアライアンスのロゴの機体だったんですね。 怖い~というか、、、スターアライアンスヨーロッパパスでここ売ったばっかなのでちょっとショックなんです。
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